建設業の原価管理/実行予算/現場担当者の儲ける力

心地の良い組織とは?

会議では仕事の成果で人を見てしまう、だから社内で競争になる

 多様性な人たちを受け入れる余裕があって、みんなが一緒になって問題を解決していくような職場は、働き手にとって心地が良い!?

 

 会議の場では、社員からの報告を聞いて、仕事の成果に注目しがちですよね。当たり前ですが、成果を出す社員は優秀であると評価されます。そうすると、社内に競争が生まれます。競争になると社員同士が助け合っている余裕がなくなるのではないでしょうか?

 

 成果が出ない社員は、上司から叱られ、誰にも相談できず、孤立感を感じ、会社の中に居場所が無くなるわけです。たとえ、その社員が他に優秀な能力を持っていたとしてもです。

心地の良い会社とは?

 ある建設会社では、夕方になると社員は現場からオフィスに戻ってきます。夕方にオフィスに戻ることは、会社の規則で決められているわけではなく、また、オフィスで上司が部下の帰りを待ち構えているわけでもありません。私なら、現場から直帰したくなりそうなものですが、その会社の社員たちは自主的にオフィスに立ち寄るのです。

 

 夕方のオフィスは、それぞれの現場で問題を抱えた社員たちの非公式なミーティングの場なのです。彼らは雑談の中で、お互いに悩み事を話し合って、そして、解決していきます。若手社員にとっては、公式な会議の場よりも、このような非公式な場の方が話しやすいですよね。

 

 自分が担当している現場をキッチリと終わらせること、それが社員の目標です。若手社員もベテランも、見ている方向が同じなので、ぶつかり合うのではなく、自然にお互いが助け合うようになるわけです。結果を出している人も、結果が出ていない人も、そこに居る誰もが、お互いに信用し合い、受け入れ合っているのかもしれません。

だれもが平等に受け入れてもらえ、みんなで助け合う場

 非公式なミーティングの場では、仕事の良し悪しに関係なく、みんなが平等だという雰囲気があるように感じられます。仕事の成果だけを見るのではなく、その人自身の人間性も見ているからなのでしょう。

 

 そして、何を言っても受け入れてもらえるような雰囲気がそこにはあります。だれもが平等に受け入れてもらえ、みんなが助けてくれるから、話しやすいのでしょう。

 

 自分と同じ人間なんて一人もいないわけです。絵が上手い人、歌が上手い人、サッカーが上手い人、誰が一番優秀かなんて比べられませんよね。仕事の能力だって人それぞれです。いろいろな能力を持った人が集まるから、一人ではできないような事ができるようになるわけです。それが組織ですから。異なる特徴を持つ人材を受け入れて、上手くまとめ上げていくことで、不測の事態を乗り越えていくのが経営者の仕事なのでしょう。

 

“問題が起こらないように監視するのではなく、問題が起こるもんだと思って起こった問題をいっしょに考えて解決するために組織がある”

森川すいめい「その島のひとたちは、ひとの話をきかない―精神科医、自殺希少地域を行く」(青土社)

 

 多様性を受け入れる余裕があって、みんなが一緒になって問題を解決していくような職場は、働き手にとって心地が良いのかもしれません。

自殺率が低い町の心地良さとは?

 精神科医の森川すいめい氏によると、日本に自殺率が非常に低い地域があるそうです。そこは、決して癒しの場所というわけではないようです。そこに住む人と人とのかかわり方に理由があるのです。付きあいが親密であればいいというものではない、ただ単にやさしいだけでもない、他人に合わせるわけでもなく、みんな自分らしく生きています。そして、色々な人を受け入れる多様性がある。だから、そこに住む人たちは孤立することがないそうです。企業の中にもそんな雰囲気があると、もしかしたら、もう少し楽な気持ちで働けるのかもしれません。

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