中小企業応援サイト  【建設業】 原価管理 現場担当者の「儲け力」を高める! /株式会社グッドサポート
                       

 
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株式会社グッドサポート
埼玉県上尾市仲町1-5-10 京屋ビル2F
TEL 048-782-8234 / FAX 048-782-8235

 
マネーパートナーズとは
【建設業】今日から実践できる!原価管理のルールと仕組
 
 
  「経理」と「原価管理」とは、まったく別モノです。
 
毎月の請求書を現場ごとに振り分けて、原価を集計することは経理です。
予想して、報告して、改善する。これが原価管理です。
 


『請求書で原価を集計しても遅すぎます』
毎月の請求書で原価を把握していたのでは、赤字の発見が遅れます。
これでは赤字を工事完了までに取り返すことが難しくなります。
 
『原価管理は現場の仕事です』
本当の原価管理は、現場担当者が、できる限り早く予算を超過しそうな
費目を予想して、現場を改善することです。そして、工事終了時には、
原価を予算内に納めることです。
 
『現場の赤字は、この現場で取り返す』 これが原価管理です。
「次の現場で儲ければいいや」そう思っているうちは、いつまでたっても
儲かりません。今日の赤字は、明日取り返しましょう。
 
こんなあたり前のことを徹底的に実践して、さらに継続することで
会社全体の工事利益はアップします。
 
御社には、原価管理の明確なルールとそれを継続する仕組がありますか?
 
 
 優秀な社員は、会社が放っておいても現場で利益をあげてきます。
 中堅の社員は、社内に明確なルールと継続の仕組をつくることで儲けるようになります。
 
   ここでは、上位から20%~60%の中堅社員を対象にします。
  上位20%以内の優秀な社員は、会社が放っておいても稼いで
  きます。また、下位20%の社員は、原価管理を伸ばすよりも、
  それぞれの適性に合わせて、品質や出来形の管理などへ配置
  したほうが力を発揮する場合があります。
  
 
  
 
 
すべての現場担当者へ 【原価管理の心得】
 今までは、現場をキレイに終わらせることが現場担当者の
任務でした。しかし、価格競争が激化した今となっては、すべ
ての社員が原価意識を持たなければいけません。
 工事原価率を0.1%下げられるかどうかの世界で戦っていく
わけです。まさに、儲ける現場担当者が会社を救う時代なの
です。
 
1)着工前に目標利益(予算)を決めること
 財布の中身を知らないと、欲しい物をついつい買ってしまう
ものです。自分が担当する現場の目標利益を知らなければ、
原価管理はできません。利益は工事が終わってみないと分か
らないでは困ります。
 
2)いつでも最終原価を予想できること 
 上司への報告は「~してしまった。」ではなく「~しそうだ。」と
することが大切です。常に最終原価を予想していれば、早めの
対策も可能です。現場担当者が予想した最終原価をすぐに経
営者が確認できる仕組をつくりましょう。
 
 原価管理システムを導入すれば、自動で最終原価を「計算」し
てくれる機能があります。しかし、不確定な要素が多い現場では
あまり役にたちません。原価管理の能力が高い社員ほど、この
機能を使わずに自分で最終原価を「予想」します。「計算」する
ことと「予想」することは全く違うのです。
 
3)常に現場の改善を考えること
 原価の悪化が予想することができれば、早めに改善策を考え
ることが可能です。現場担当者が改善策を考える際は、施工業
者や上司などできるだけ多くの人の知恵を借りることが大切です。
 
4)実行予算と実績を必ず対比すること 
 自分が担当した工事の実績(歩掛り)は必ず記録しましょう。
実行予算と実績を対比して、次回の見積や実行予算の作成に
反映させましょう。 
 
5)増額変更の交渉ネタをつくること 
 現場では、契約外の工事が発生することがあります。ついつい
サービスでやってあげたい気持ちもわかりますが、それでは会社
が儲かりません。必ず記録を残して、早めに増額変更の交渉をし
ましょう。
 
6)発注や購買の金額を適正にすること 
 現場の利益は、受注時にほぼ決まっていると言えます。現場の
担当者は、外注への発注額や購買額が適正なのかを常に意識し
ましょう。たとえ会社が決めた発注額であっても、現場の目でもう
一度チェックする意識を持ちましょう。
 
  実行予算は現場の担当者がつくる
 実行予算書は、誰が作っていますか?実行予算は、上司の支援
を受けながら、現場の担当者が作ることがベストです。会社によっ
ては、経営者あるいは部長などの管理職が作ることもあるでしょう。
その場合は、必ず現場の担当者にも内容を理解させておくことが
重要です。
 
  実行予算は実績と対比できる形式でつくる
「1式計上は問題外・・・」

 
「単価×数量の予算では、予実対比ができません」」
 標準的な単価に数量をかけて原価を算出している実行予算を見か
けることがあります。これでは、施工方法の比較検討や施工後の予
算と実績の対比ができません。

 
「自社の歩掛りを反映させる」
 費目ごとに自社の実績を実行予算に反映させましょう。より正確な
原価を算出できるだけでなく、予算と実績の対比も可能になります。
 
  どっちが儲かる? 実行予算は比較検討してつくる
「残業なしで4日」、「残業して3日」 儲かるのはどっち?

 
 上記の2通りの予算は、単価と数量は同じでも、工事原価が異って
います。実行予算②は、毎日30分の残業をすることで、3.2日間かか
る工程を3日間に短縮しています。残業代は発生しますが、機械のリ
ース料を削減できるため、トータルの工事原価は下がります。もちろ
ん場合によっては、残業代の方が高くつくこともあるでしょう。
 
「チリも積もれば・・・」
 このように、施工方法を複数検討し、予算を比較することで原価を
低減することができます。この例だとわずかな金額かもしれませんが
年間を通して積み上げることで利益は増加します。
 
  現場では実行予算を『見える化』しておく
「気が付けば予算オーバー」
 気を付けないと、ついつい予算を超過してしまう費用があります。
例えば、場内移動・搬入出の運搬費やクレーン代、機械リース料、
雑工の労務費などです。
 反対に効率的に現場を運営すれば、これらの原価を予算より少
なく抑えることも可能です。予算を『見える化』することで、現場の
コスト削減意識を高めましょう。
 
 現場担当者が、実行予算の数量(人工、台数など)をいつでも
確認できるように、表にしておきます。原価が発生した分を塗りつ
ぶすことで、残予算を意識するようになります。
 
(書式例)

 
 
 現場担当者が常に原価を意識するように
 現場で予算を『見える化』しておく。
 極秘情報(外注費、労務歩掛り等)は、第
 三者に見られないように注意しましょう。
 

 
  現場担当者の能力に合った原価管理を導入
「できることから続けさせる」
 これまでに原価管理をしたことがなかったり、数字に対して苦手
意識を持っている社員もいるはずです。このような社員にいきなり
高度な原価管理を義務付けても難しいものがあります。最初のうち
は、手法にこだわらずに現場担当者がやりやすい方法で行うほうが
良いでしょう。
 苦手意識の強い社員に継続的に管理をさせることが重要となります。
 
【ステップ①】 出来高と実績原価の把握
 最初は出来高と実績原価を正確に把握するところから始めて、
社員の苦手意識をなくしていきます。簡単に記入できるような書
式を利用するなどして、業務の負担をできるだけ軽くします。
【出来高-実績原価シート 例】

 
【ステップ②】 最終原価の予想
 工種別に原価を管理しようとすると、管理が複雑になります。
最初のうちは工種別などをあまり意識せずに、工事全体の最終
原価を予想するようにしましょう
【最終原価予想シート 例】

 
【ステップ③】 工種別原価の把握と最終原価予想
 工種別に原価管理ができるようになると、実行予算との対比が
可能となります。ステップ②で使ったシートを工種別に作成します。
このステップをクリアした社員なら、正確に原価を把握できます。
 
【ステップ④】 実行予算出来高管理
 ステップ③までの結果を使い予算と実績の対比をします。実績
原価、残予算、残工事にかかる原価を管理します。
【実行予算出来高管理シート 例】

 
【補足】 現場の棚卸し
 原価管理をするうえで、現場にどれだけの材料や資材等の在庫
があるのかを把握しておくことは、とても重要です。材料はもちろん
のこと、資材の在庫や損耗度、機械の燃料などを定期的に棚卸し
することで、最終原価予想に反映させます。
【現場棚卸しシート 例】


  現場の改善を考えるための書式を用意する
「常に現場の改善を意識する」
 現場が予想通りに進まず、原価が予算をオーバーしてしまうこと
があります。原価意識の高い社員なら、放っておいても早い段階で
予算超過に気付き、自ら原価の低減に努めます。予算と実績を対
比しながら、現場を改善することで、最終的には原価を予算内に納
めることでしょう。しかし、人によっては、どのように現場を改善しよ
うかというアイデアが浮かばないこともあるのではないでしょうか。
 
「考えるための手がかりを与える」
 ブレーンストーミングの発案者であるアレックス・F・オズボーンが
考えた発想法です。チェックリストに答えていくことで創造性が高ま
り、アイデアを生みやすくします。これを現場で上手に活用してみま
しょう。
 
「オズボーンのチェックリスト」
チェックリストに答えることでアイデアが生まれます。
①新しい使い方、他の使い方はないか?
②他に似たモノ(アイデア)はないか?
③拡大できないか?
 何かを加える、回数、長さ、頻度など
④縮小できないか?
 分割、削除・省略、軽量など
⑤代用できないか?
 他の材料、人、場所、過程など
⑥変更できないか?
 形式、動き、意味、視点など
⑦入れ替えられないか?
 順序、配列、位置、日程など
⑧逆にできないか?
 立場・役割、向きなど
⑨結合できないか?
 目的、アイデアなど
 
「工種・作業 × オズボーンチェックリスト」
 原価低減の改善策を考えるにあたっては、できだけ多くの人から
意見を聞く方が良いでしょう。現場で施工業者の職長を交えて原価
低減につながる改善策を考えます。さらに社内で上司を含めて改善
策を練り上げましょう。
 現場担当者が改善案を考えやすいように、書式を用意しておきま
しょう。横軸に工種・作業をとり、縦軸にオズボーンのチェックリストを
設けて表を作ります。
 
(書式例)
 
  改善事例を報告して社内で共有する
「改善事例を報告する」
 現場担当者は、現場で上手くいった改善策や逆に失敗した事例など
を書面で報告します。現場での改善事例を社内で共有します。
 「改善報告シート」は現場担当者の改善意欲を高めるためのものです。
そのため、失敗事例を罰することはしません。報告書を提出するという
行動を評価します。
 
(書式例)
 
  増額変更の交渉ネタを毎日つくる
「工事が終わってからでは、もう遅い・・・」
 現場では、契約外の工事が発生することも珍しくありません。
増額変更が必ずしも認められるとは限りませんが、交渉ネタは
準備しておきましょう。そして、早めの交渉に努めましょう。工事
完了後に交渉したのでは遅いです。
 
 契約外の工事や作業が発生した場合は、その日のうちに記録
を残しましょう。原則として、毎日増額交渉のネタを報告します。
これにより変更の交渉だけでなく、実行予算を意識した原価管理
ができるようになります。。
 
【記録シート例】
 
  実績(歩掛り)を記録して、実行予算と対比する
「御社独自の歩掛りを蓄積しましょう」
 現場の担当者は、工事の実績をデータとして記録しましょう。
そして、必ず実行予算との対比を行います。これを続けることで
実行予算の精度が上がります。また、これらのデータを蓄積しす
ることで、見積りの精度とスピードも向上します。
 
【歩掛りシート 例】
 
  現場担当者は、発注や購買の金額を適正化する
「外注先からの見積を自社歩掛で積算しなおす」
 会社が決めた外注への発注額であっても、現場の目でもう一度
チェックする意識を持ちましょう。外注先から提示された見積書を
自社歩掛や現場担当者の過去の経験値で積算しなおしてみます。
 
 
  現場担当者のレベルをステップアップさせる
「すべての現場担当者の能力や素質を把握する」
 中小企業は大企業に比べて従業員の人数が少ないため、一人
ひとりの能力が経営に与える影響が大きくなります。チェックシート
により、すべての現場担当者の能力や素質を評価します。

 【適性チェックシート 例】

 
 
「ステップアップ方式で社員を育てる」
 それぞれの能力に合わせて段階的に原価管理を導入します。
ステップごとに書式を用意しておきます。書式はできるだけシン
プルなものを利用することで、社員の苦手意識を無くします。
 

 
 
「育成計画と実際の成長を対比する」
 誰を、いつまでに、どのステップまで成長させるのかといったよ
うに、目標を決めて計画的に育成します。定期的に計画と実際の
成長を対比します。計画よりも大幅に遅れているようなら、育成計
画の見直しをおこないます。
 
【達成度シート】
 
  成果ではなく努力を評価する
「成果主義では息が続かない・・・」
 成果が評価されるのは、遠い未来ではありませんか?
例えば、ゴルフを考えてみてください。もし、自分のスコアも他人の
スコアも明日になるまで分からなかったとしたら?途中でモチベー
ションが下がってくると思いませんか?そのホールが終わる度に、
スコアが分るから最後まで楽しんでプレーできるわけですよね。
 
 仕事も同じだと思いませんか?現場が終わるまで成果が分からず
しかも成果が評価されるのは、半年後のボーナス時期だとしたら
現場担当者のヤル気が低下してくるのも不思議ではありません。
社員が行動したら、すぐにその努力を評価してあげることで、ヤル
気を持続させることが大切です。
 

 
 【経営の豆知識】 社員のやる気を引き出す/モチベーション理論
 
  経営者の目が届かないところを仕組化する
「原価管理は、現場の仕事」
 建設現場は、不確定な要素が多く、状況が日々変化します。
経営者が全ての現場の状況を正確に把握できるとは限りませ
ん。工事の後半になって原価率悪化が発覚することもあります。
 

 
 現場の状況を一番良くわかっているのは、現場の担当者です。
現場担当者の原価管理能力を向上することが利益の増加につな
がります。上図の⑦~⑨は、経営者の目が届きにくいため、ここを
強化することで原価率悪化を防ぎましょう。
 
「全社一丸となって原価管理をサポート」
 原価管理を徹底するには、経営者や管理職はもちろんのこと
経理部、営業部、技術部などの各部署の協力が必要です。